『「記憶の珍味」諏訪綾子展』資生堂ギャラリー
食を媒体として“記憶を呼び起こす”体験型展示。嗅覚から体感する作品と、味覚から体感する作品があった。
味覚のほうは90分待ちだったので参加せず。
嗅覚のほうは、オブジェを選んで香りを嗅ぎ、いわゆるプルースト効果で引き出される個人的記憶をあじわうというもの。
私はエピソードを想起することよりも、複雑なアロマの中に見付けた「知っている香り」が何なのか、料理や香水を思い浮かべながら探すことを楽しんだ。
嗅覚の嗜好は味覚よりも後天的学習の影響を強く受けると聞くし、より個人差が大きいのだと思う。調香師やシェフは、そんな汎用性の低いものをデザインしているんだなぁ。
私は諏訪さんの世界観がよくわからなくて、作品コンセプトから外れた感じの感想になりました。